稽留流産について

稽留流産の『兆候』や『症状』『治療と精神面の配慮』『流産後のケア』『原因と予防』そして、『次の妊娠に備えての身体作り』などについてお話していきましょう。
稽留流産とは?
稽留流産は『繋留流産』と書くこともあり、胎児が子宮の中で死んでしまっている状態で、妊娠6~7週目くらいに起こりやすいのが特徴です。
5回の妊娠で1回は起きると言われており、痛みや出血がないことがほとんどですが、医師の診察によって流産が確認されます。
流産の確率は健常な20代の女性でも10~20%、40代では30%以上といわれています。

確かに年齢と流産の確率は関係があるといえますが、これはあくまでも統計ですので必ずしも個人に当てはまるものではありません。
ストレスや食べ物、生活習慣を整えることによって、卵子や胎盤機能のアンチエイジングも可能ですから、あきらめず、自分自身の身体の力や赤ちゃんの生命力を信じていきましょう。
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稽留流産の兆候
稽留流産の兆候としては、以下のような項目が挙げられます。
- 胎児(胎芽)が現れる時期、妊娠6~7週間目になっても、胎児が確認できない
- 胎児が確認できても心拍が確認できない
- 一度は確認できた心拍がその後に止まってしまった
診察中に診断された場合でも、まずは落ち着いて対処することが大切です。

稽留流産の症状
出血や腹痛などの自覚症状がないのが稽留流産の特徴。
胎のうの大きさは正常、あるいは少し小さめで、通常、子宮頚管は閉じています。
稽留流産を放置すると、強い腹痛と大量の出血をともない、危険な状態に陥る場合もありますので、処置についてはかかりつけの医師に相談しましょう。
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基礎体温の変化で稽留流産を予測できるの?
★稽留流産しても体温が下がらない場合がある
一般的に「稽留流産すると基礎体温が下がる」と思われていますが、稽留流産だけでなく進行流産であっても、100%流産とともに基礎体温が変化するとは限りません。
なぜかというと、胎児が死んでいても子宮に残っている絨毛組織からhCGホルモンが分泌されるため、もし稽留流産していても体温は高温のままというケースがよくあるからです。

★妊娠中の基礎体温の低下は流産の可能性がある?
体温が下がるということは、hCGホルモンの分泌が減少し、黄体が維持できなくなっていると考えられます。
その場合、胎児が外に出ようとすれば『進行流産』となり、お腹に留まれば『稽留流産』となる可能性があります。
かといって基礎体温が下がったとしても、必ずしも流産とは限りませんので、あわてずに医師に相談しましょう。
稽留流産後の心と身体のケアは?
次の妊娠に向けて積極的に身体を整えることが、心のケアにもつながります。
そのためには、季節の変わり目や職場の冷暖房の変化にも負けない身体を維持しましょう。
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稽留流産の治療
稽留流産が確定したら、子宮内の胎児や組織を取り除く手術が必要になります。
子宮頚管が開いていない場合には入院を必要とする病院がほとんどで、局部麻酔や全身麻酔などその時の状況によって使い分けられます。
手術時間は10分程度と短時間になるケースが多いようです。
また、胎嚢が目に見えないくらい初期のものや、1~2cm以下の小さい場合には、自然に完全流産となって処置が不要となる場合もあります。

稽留流産のメンタルケア
稽留流産は「流産」とはいっても、腹痛や出血などという自覚症状は出ません。
そのため、医師から稽留流産といわれても現実を受け止められない人も多いようです。
何かの間違いではないかと思い、転院して検診する人もいます。
また、行う処置に対する精神的、身体的な負担に配慮して、病院によっては、妊婦さんの気持ちが落ち着くまで、手術をしない場合もあります。
稽留流産後の妊娠とケア
稽留流産の術後は1週間程度の安静が必要です。
感染症を防ぐためにも当分の間は入浴は控え、シャワーのみにします。
手術後は、稀に生理痛に似た痛みや出血を伴うこともあります。
次の月経は約1ヵ月後から始まることが多いのですが、もし1ヵ月半以上経過しても月経がこない時には病院で受診しましょう。
稽留流産後の子作りについては、最低2ヶ月は避妊した方がよいようです。
また、東洋医学では次の妊娠に備えて半年から1年身体を整えることを勧める医師もいるようです。
焦らず前向きに、赤ちゃんが育ちやすい身体作りを心がけましょう。
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稽留流産はクセになることはありません
稽留流産を経験すると「流産を繰り返すのでは」と不安になる人も多いのですが、流産したことによって、その後の流産の確率が高くなるということはありません。
むしろ、稽留流産したことをきっかけに、積極的に身体を整えていけば、次は無事に妊娠・出産できる可能性が高くなるのです。
不安がストレスになり、自律神経が乱れますと、かえって赤ちゃんが出来にくくなります。
ですから、自分の身体と赤ちゃんの生命力を信頼して、あなたができることを努力していきましょう。
そうすれば、きっとかわいい赤ちゃんに恵まれますよ。

稽留流産の原因と予防
稽留流産の主な原因は胎児の方(染色体異常など)にあるのが普通のようです。
しかし、母体の子宮組織の代謝をよくして、良い胎盤をつくり、胎児への十分な血液を供給することで、防げるのではないかという意見も出ています。
つまり、赤ちゃんを育てる準備のためには妊娠前の体作りが大切ということです。
子宮組織の代謝が悪くなるもっとも大きな原因は冷え、ストレス、運動不足などによる血行不良と言われています。
最近の生活環境は運動不足や冷え、ストレスなどを生みやすく、そのため血行が滞りがちで、母体環境が整いにくくなっています。
妊娠前から身体を温め、ウォーキングなど適度な運動をすることで、血流を良くし妊娠しやすい身体を整え、稽留流産の予防にもつなげていきましょう。
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妊娠前・妊娠中の体作り
具体的には、毎日30分~40分は歩くことです。
時間が取れない場合は、少しの時間でも無理のない工夫をして、習慣にしましょう。
また、掃除や洗濯などの家事で身体を動かしても良いのですが、外に出て日光を浴びたほうが、自律神経も整います。
その方が気分転換にもなりますよ。
また、少子化が進む現在では、妊娠中には必要以上に安静にしがちですが、身体の血行を促すという面からは良くない場合もあります。
お医者様とよく相談しつつ、適度に身体を動かしたり、靴下や腹巻などで冷えを防ぐなどして血行を促しましょう。
適度の運動なら、出産の2~3週間前まで行っても支障はありません。
妊娠前、妊娠後を通して十分に温めて身体を冷やさないことが、安産にもつながります。
それとともに、食事は生活習慣病につながる動物性脂肪などや添加物の多いものは控え、赤ちゃんの立場から見た質の良い食品をとりたいものです。
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