おりものの状態で排卵日がわかるのでしょうか…?
排卵日を予測するのには色々な方法があり、そのひとつとして「子宮頚管粘液法」
という方法があります。
この子宮頚管粘液というのがおりもののことです。
おりものは時期によって粘度が替わります。
28周期を例に考えますと、生理開始日から8〜10日頃から増えはじめますが、
その頃のおりものは、粘りのあるものです。
下着にベトっとする感じやかたまりのあるおりものがつく…
という経験がおありだと思います。
その後2〜3日すると排卵日が近づき、膣内の水分が多くなりますので、
サラサラのおりものがたくさん出ます。
排卵直前には糸を引くぐらいの粘度の高いおりものになります。
おりものがこのような状態になるのは、アルカリ性を好む精子が
膣内をスムーズに進めるようにするためです。
おりものは、普段は膣内を雑菌から守るために酸性の性質をもっているのですが、
排卵日近くになると、精子をスムーズに運び、受胎を促すためにアルカリ性に
変化するのです。
なんとも不思議な生命の営みですね。
たいていの場合、このような精子の受け入れ状態は2〜3日続きます。
排卵日のおりもの 
排卵日のおりものの特徴としては…
◆指につけて伸ばすと10cm近く伸びる場合がある。
◆色が卵白のような状態から透明になる。
◆水に入れても固まりのまま溶けない。(排卵日以外のおりものは水に溶けます)
…などがあります。
そして、排卵日を過ぎると、少量の乳白色のおりものが1〜2日分泌されます。
しかし、おりものについては、量や性質などの個人差が多く、
年齢や体調によっても日々変化しています。
このようなことから、おりものである程度排卵日を予測することはできますが、
確定の判断はできませんので、基礎体温や排卵検査薬など、
他の方法を併用するようにしましょう。
排卵日の症状について 
排卵は、卵巣の中の1個の卵が成長し、卵巣の壁を破り卵管に向かって
飛び出すことによって起こります。
その際に症状として表れるのが、排卵痛や排卵出血です。
ただし、このような症状はある方とない方があります。
<排卵痛>
排卵日の症状としてよく見られるのが「排卵痛」です。
下腹部の左右のどちらか、あるいは両方が痛む、あるいはチクチクするという
場合があります。
<排卵出血>
排卵の前後に出血が起こることがあります。
中間出血ともいいますが、不正出血との見分けがつきにくいのが特徴です。
基礎体温やおりものの状態、検査薬なども併用することで区別がつきやすく
なりますが、不正出血が疑われる場合は、念のために診察を受けましょう。
<その他の症状>
排卵日の症状としては、唾液がネバネバするという症状もあります。
これを利用して、唾液から排卵日を測定する器械も市販されているようです。
また、排卵日前後に体重が増加する…という方が多いようですが、
これはなぜかといいますと…
排卵が起こると黄体ホルモンが分泌されます。
黄体ホルモンは妊娠の準備のために黄体から分泌されるホルモンですが、
このホルモンは子宮内を卵子の着床に適した状態にし、体液を貯留する作用が
あります。
また、体温を上昇させ、食欲を亢進させる作用もありますので、
体重が増加しやすいのですね。
これも赤ちゃんを育てるために栄養を蓄えようとする身体の営みなのです。
妊娠時のおりものについて 
妊娠中はおりものの量が増えます。
妊娠中は新陳代謝が活発になり卵胞ホルモンの分泌が増えるため
おりものの量が増えます。
おりものは膣内や子宮を細菌から守る働きがあるので、妊娠すると赤ちゃんを
雑菌から守るため、身体がおりものを増やすのです。
妊娠中は、おりものの臭いや色・臭いや量などをチェックをすることで、
体調や流産、子宮の炎症などのトラブルを早期に発見できる場合があります。
妊娠中はおりものの色や臭いや量などの変化を常に注意してください。(特に色が茶色だったり、通常ではない場合は要注意です!)
<妊娠初期のおりもの>
妊娠するとまず、おりものの量が増えるという変化があります。
妊娠初期は、まだ受精卵が着床したばかりで不安定な状態ですから、
おりものに血が混ざる、茶色やピンクのおりものが出る場合は、安静にして
様子を見、おさまらないようなら産婦人科を受診しましょう。
<妊娠中期のおりもの>
妊娠中期の検診で膣分泌物検査という、おりもの検査を行われることがあります。
これは、おりものから膣内のカンジダなどの細菌感染を調べるためのものです。
早期発見で分娩までに適切な治療をし、出産時の母子感染を防ぎます。
<妊娠後期のおりもの>
妊娠後期に入ると、お産に備えて子宮口の周りがやわらかくなるため、
おりものの量が増えます。
カンジダ膣炎などの予防のため、清潔にし、蒸れないように心がけましょう。
予定日までまだ日があるのに、おりものに血が混ざる場合は、
安静にし、治まらなければかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。
出産予定日近くに茶色や血が混じったようなおりものがあるのは、
「おしるし」といって、数日中に赤ちゃんが生まれますというサインで、
胎児を包んでいる卵膜が子宮壁から剥がれるために起こります。
おりものの注意点 
おりものは体調や年齢、体質によっても異なるものですが、
ここで、気になるおりものの特徴についてもお話しておきましょう。
色や臭い、量がいつもと違う…
かゆみや痛みがある…
などの症状があれば受信や検査が必要な場合もありますので、注意してください。
特に、性感染症のひとつであるクラミジア感染症は、卵管炎から卵管がつまり、
不妊症の原因になる場合もあります。
また、クラミジア感染症やカンジダ膣炎は、妊娠中に感染しますと、赤ちゃんにも
うつる可能性がありますので、注意が必要です。
このような意味でも、普段から自分のおりものを観察しておくことも大切
かもしれませんね。
おりものや症状から見た病気の可能性
| おりものの状態 |
症状 |
可能性のある病気 |
| 色 |
臭い |
特徴 |
| 白色 |
|
かす状 |
かゆみ |
カンジダ膣炎 |
| 黄緑色 |
悪臭を伴うこともある |
うみ状 |
|
クラミジア感染症・淋病・
子宮頸管炎 |
| 黄緑色 |
|
細かい泡状 |
かゆみ |
トリコモナス膣炎 |
| 茶褐色やピンク |
悪臭を伴うこともある |
|
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卵巣機能不全・子宮ガン・
子宮筋腫・単純性膣炎・
子宮頸管ポリープ |
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妊娠中に注意したい感染症
<クラミジア感染症>
感染するとおりものが増えますが、気づかないうちに進行する場合も多い
感染症です。
妊娠中に感染すると、分娩時に産道で赤ちゃんに感染し結膜炎や肺炎になる
場合がありますので、出産までに必ず検査します。
感染がわかった場合は、飲み薬で治療し1〜2週間程度で完治します。
分娩までに完治しなかった場合は、帝王切開でのお産になります。
また、クラミジア感染症は、卵管炎を起こすと不妊の原因になる場合も
ありますので、妊娠前から検査をされると良いでしょう。
<カンジダ膣炎>
誰の身体にも存在するカビの一種が、膣内で増殖して起こる病気です。
強いかゆみなどを引き起こし、おりものは、白いカッテージチーズのようになります。
妊娠中に感染すると、分娩時に赤ちゃんに感染し、オムツかぶれや
口内炎の原因となることがあります。
カンジダ膣炎は、軟膏や座薬で治療します。
妊娠中は、カンジダ膣炎になりやすいので、激しいかゆみや、おりものの変化、
排尿時にしみるなどの変化があったら、産婦人科にご相談ください。
また、カンジダ膣炎は、市販の軟膏などでは治りませんので、
市販の軟膏を塗っても治らないようなら、カンジダの疑いがあります。
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