
アロマの原料として使われる芳香植物やハーブは、原始時代から人々の生活に役立てられていたということが分かっています。
人々は植物として摂取したり、身体に塗ったり、燃やして芳香を楽しんだりしていたのでしょう。
アロマの持つ効能を原始の人々はよく知っていたのでしょうね。
|

カモマイル |
|

BC3000年ごろのエジプトでは、アロマは既に医療はもちろん、
媚薬や宗教儀式などにもつかわれていたことが「パピルス文書」 に記されています。
エジプトの人々は太陽神Ra(ラー)に祈りをささげる際に様々な
アロマを使っていました。
また、16種類のアロマをブレンドしたものを「キフィ」と呼び、 その上に人を寝かせ、不安を鎮めて楽しい夢を見させたと いわれています。
この「キフィ」は、ツタンカーメンの棺からも痕跡が見つかって います。
エジプトにおけるアロマの技術はその後も発展をとげ、 植物からの精油の抽出技術が生まれています。
|

ギザのピラミッド |
|

古代ギリシャでは、オリーブ油にハーブの香を吸収させ、 マッサージに使っていました。
それが当時の進んだ医療だったのです。
また、アロマの効能についても、植物の種類によって
リラックスやリフレッシュなど、効能別に発見したのが
この頃といわれています。
紀元1世紀に建造されたとされる「アフロディーテ神殿」には、 いくつかの薬用香料の処方が大理石版に刻まれています。
しかし、この「アフロディーテ神殿」は紀元前2000年頃に 建造されたという説もあり、アロマの歴史もまだまだなぞに 包まれています。
|

「ビーナスの誕生」 (アフロディーテは ビーナスのギリシャ名です) |
|

アロマの原料は、3000年の歳月を経て育まれた「中国漢方」、
5000年の歴史を持つインドの「アーユルベーダ」の中にも 取り入れられています。
中国では主に漢方薬として、 インドではマッサージオイルとして… 医療に欠かせない必需品だったのです。
|

インド ブッダガヤの釈迦像 |
|
hang
11世紀ごろ、十字軍によりアラブから「バラ水」が持ち帰られ、 ヨーロッパ中に広がりました。
14世紀には、ハンガリーにおいて「世界最古の香水」が作られ、
「ハンガリーウォーター」として王女エリザベートに重用されました。
この「ハンガリーウォーター」は、王女の持病を治しただけでなく、
70歳にして隣国ポーランドの国王から求婚されるほど若さと美しさを
取り戻した「若返りの香水」として伝えられています。
また、17世紀の英国では、精油工場やハーブガーデンで
働いていた人が、ペストの感染から免れたといわれています。
|

ヨーロッパの庭園 |
|

1920年代、フランスの化学者のガットフォセが、
実験中にひどい火傷を負い、ラベンダーの精油で治ったことから、
精油の研究を始め「アロマテラピー」という言葉を生み出しました。
1977年、イギリス人のロバート・ティスランドが「The Art of Aromatherapy」を発表。アロマセラピーの大流行を巻き起こし、
現在では世界中に広がりを見せています。
日本では、1980年代頃からアロマセラピーに関する書物が
出始め、芳香浴やトリートメントを中心に、イギリス式の
アロマセラピーのブームが訪れました。
最近では、アロマサロンはもちろんのこと、あらゆる分野で、
幅広く活用され、家庭でもアロマを活用する方が増えています。 |

ハーブティー |
|
|